先輩に学びつつ
多彩なケーキを製造
自分で作ったお菓子を人に食べてもらい、喜んでもらえたことがうれしくて、将来は「パティシエになろう」と考えるようになりました。高校を出てからは製菓専門学校に進学。就職活動の際には、とくに盛り付けが華やかなホテルのお菓子づくりに携わりたいと考え、最終的に担任の先生に紹介してもらったNASPAニューオータニで働くことを決めました。
入社後はOJTで実際の作業をしながら、仕事を教えてもらいました。わからないことは誰に聞いても教えてもらえ、先輩全員で新人をサポートしてもらえるのはありがたいですね。クリームをスポンジに塗る際にも「こうしたらもっと綺麗に模様がでるよ」とか「こうすればうまく角を作れるよ」など、丁寧に教えてくれるので、新しい技術が身についています。
具体的な仕事内容は、ラウンジで提供するケーキの製造をはじめ、ビュッフェやレストランで提供するケーキの製造です。ラウンジではパティスリーSATSUKIブランドのケーキを常時7種ほど取り扱っており、ビュッフェでは一口サイズのケーキやゼリーを多いと1日400食作ることも。レストランでは美しくデコレーションした皿盛りデザートを提供しています。

実践を通じて学ぶ
プロのケーキ製造技術
仕事で大変なのは、たくさんの種類の仕込みを覚えることです。しかも、季節ごとにどんどん新作が出てくるので、覚えるべきことがたくさんあります。なので、常にメモ帳を持ち歩き、新しいことを教えてもらったら、忘れないようにこまめにメモしています。
徐々に難しい作業を任せてもらえるようになるのですが、最初は先輩にチェックしてもらいながらやっていたクリームを絞ってデコレーションする作業を、今では完全に任せてもらえるようになりました。スポンジにクリームを塗ったりカットしたりする作業はまだ修行中ですが、現在は後輩の指導も任されており、教えることを通して自分の知識も深まっています。
最近うれしいのは、ホールケーキのカットが上達してきたこと。以前はカットが斜めになり、使えなくなってしまうこともあったのですが、近頃は自分でもうまくいったのがわかるくらい綺麗にカットできるようになってきました。以前よりも一つ一つの作業に意識を集中して取り組むようになった結果、いろいろな作業の精度が上がってきたように感じています。

できることが
日々増えていく楽しさ
NASPAニューオータニの良いところは、「人」にあると思います。パティシエチームは4〜5人で仕事を回していますが、先輩たちは気さくな方ばかり。わからないことがあれば気軽に質問でき、とても丁寧に教えてくれます。普段から和気藹々とした雰囲気で仕事をしており、仕事以外の雑談で盛り上がったりもできるので、スムーズに馴染むことができましたね。
日々、自身の成長を実感できるのは仕事をしていて楽しいところです。新しい仕事を任され、それができるようになるとうれしさと同時にやりがいを感じます。単純に今まで食べたことがない食材を調理したり食べたりできるのも楽しいですね。レストランでは自分でケーキやソースを選んで盛り付けできる仕事もあり、学生時代にやりたかったことができています。
これまでは盛り付けたデザートを先輩にチェックしてもらい、アドバイスをもらいつつ修正したりしていましたが、最近になって「盛り付けはもう大丈夫だね」とお墨付きをいただきました。この調子で知識やスキルを磨いていき、一通りの作業をすべて自分一人でできるようになるのが当面の目標。将来的には自分でレシピを考案するような仕事にも挑戦したいですね。
